TikTok発のアニメ・漫画トレンドまとめ

はじめに

TikTokは音楽やダンスだけでなく、アニメ・漫画の流行も生み出しています。若者が好きなアニメの名シーンを真似した動画や、漫画のおすすめ紹介がバズることで、作品そのものが注目されることも。ここでは、TikTok発で話題になったアニメ・漫画のトレンドをまとめました。20代に人気の作品とそのTikTok上での盛り上がりをチェックしましょう。

1. 『推しの子』 – 主題歌「アイドル」が世界的バズりに​

漫画原作で2023年にアニメ化された『推しの子』。ストーリー自体の斬新さも去ることながら、YOASOBIが歌う主題歌「アイドル」がTikTokで爆発的に流行し、作品人気を押し上げました​。曲に合わせて登場キャラのダンスを真似した動画や、主人公アイの決め台詞「大好きだよ。」を再現する投稿が世界中で拡散​。主題歌はオリコンストリーミング累計5億回再生を突破する大ヒット​となり、「推しの子」自体も一躍2023年を代表するアニメに。TikTokで音楽が刺さると作品まで広がる好例で、20代のアニメファンにも深く浸透しました。

2. 『マッシュル-MASHLE-』 – TikTokトレンド大賞特別賞を受賞した筋肉×魔法ギャグ​

「筋肉魔法ファンタジー」というユニークなジャンルのアニメ『マッシュル』もTikTokで話題に。2024年上半期、「TikTok上半期トレンド大賞」の特別賞を受賞したほどです​。作中の**「クリームパン」ネタ**(主人公がシュークリーム好き)や、魔法を筋肉でねじ伏せるギャグシーンが切り取られ、多くのユーザーが真似動画やアフレコ動画を投稿。「#マッシュル体操」なるファン考案のエクササイズ動画まで登場しました。原作は少年ジャンプ連載ですが、TikTokでの盛り上がりで女性ファンや非オタ層にも広がった印象です。コミカルなシーンの短尺動画との相性が抜群で、アニメ放送中は次々と関連投稿が生まれていました。

3. 『SPY×FAMILY』 – アーニャの表情&セリフがミーム化

大ヒットアニメ『SPY×FAMILY』からは、娘アーニャの表情や名言がTikTokミームとして流行しました。特に**「喜んで!」(OK!!)のウインク顔や、不満げに口をへの字に曲げた“おもち顔”はコラ素材として大人気。数えきれないほどのアーニャ顔真似動画やコスプレ動画が投稿され、「#アーニャになってみた」がバズりました。さらに、アーニャ役声優の種崎敦美さんによる生アフレコ音声も拡散し、みんなでモノマネ合戦状態に。作品内のギャグ要素がTikTok上で増幅され、アニメを知らない人でも「アーニャの顔芸だけは知ってる」という状況を生んだほどです。20代にも刺さるファミリーコメディ要素**で、老若男女問わずTikTokで愛されました。

4. 『チェンソーマン』 – OP曲「KICK BACK」とマカのダンスが話題

藤本タツキ原作の『チェンソーマン』は放送前から大きな期待を集め、TikTokでも様々なトレンドを生みました。まず米津玄師のOP曲「KICK BACK」に合わせてチェンソーポーズで踊る動画がクリエイター間で流行。さらに、劇中に登場するマキマというキャラをパロディ化した**「マカ」のダンス動画**(あえて名前を変えたネタ)がTikTokでバズり、「マカマカマカ…」という音源と奇妙な踊りが出回りました。公式とは無関係の二次創作的ミームですが、作品の知名度をさらに上げる形に。血まみれで暴れるシーンのコスプレ再現なども多く、過激な描写もいとわず楽しむZ世代の姿が見られました。

まとめ

TikTok発のアニメ・漫画トレンドをまとめて紹介しました。主題歌がバズって作品ごとヒットした『推しの子』、コメディシーンがミーム化した『SPY×FAMILY』、ファン創作が独自展開した『チェンソーマン』など、作品ごとに広がり方は様々ですが、TikTokが新たな盛り上げ役となっている点は共通しています。20代にとって、好きなアニメをTikTokでネタにして共有するのは当たり前の文化。そうした二次的な楽しみが作品人気を持続・拡散させる好循環が生まれています。ぜひあなたも、お気に入りのアニメの関連ハッシュタグを覗いてみてください。思わぬトレンドや爆笑動画に出会えるかもしれません。