はじめに
「英語だけで会話するYouTuberがいる!」――語学とエンタメの融合でじわじわと人気を集めているのが、異色の4人組YouTuber「ニシコリ」です。その特徴はなんと日本語禁止。メンバーそれぞれが異なる言語や訛りを駆使して繰り広げる独特の世界観が20代を中心にウケており、チャンネル登録者数は早くも50万人を突破しています。英語・津軽弁・ポルトガル語(ブラジル人)という異なるバックグラウンドを持つ彼らの動画は一見カオスですが、不思議と笑えてタメになると評判です。この記事では、ニシコリの魅力と人気沸騰の理由を探っていきます。
日本語禁止!?ニシコリのユニークすぎるコンセプト
ニシコリは自称「グローバル系YouTuber」。4人のメンバーはそれぞれ、日本人(英語担当)、イギリス人、ブラジル人、そして津軽弁バリバリの青森県民という構成です。彼らの動画では日本語は一切禁止で、会話は英語を主軸に多言語・方言が飛び交います。例えば、人気企画の一つ「録音人狼」シリーズでは、自分の声を録音して会話する人狼ゲームを英語だけでプレイ。お互いに母語が違う中で推理を進める様子はスリリングでありながらコミカルです。また、「寝起き3秒チャレンジ」ではメンバーが起床直後3秒で英語のフレーズを叫ぶなど、シュールな企画が目白押し。日本語が分からなくても笑える内容なので海外ファンからのコメントも増えており、まさにグローバルなチャンネルと言えるでしょう。
こうした企画だけ聞くと「理解できるの?」と思うかもしれませんが、字幕にも工夫があります。動画にはやさしい英語と日本語翻訳の字幕が付けられており、視聴者は語学力に自信がなくても安心です。むしろ「字幕がラフな英語なので英語の勉強になる」という声や、「津軽弁パートにもしっかり英訳が付いていて助かる」といった反応も。ニシコリの動画を見ていると、不思議と英語を聞き取ろうと集中してしまい、自然とリスニングの練習にもなっているという20代視聴者も多いようです。「楽しみながら英語に触れられる」のがニシコリ最大のコンセプトであり、強みです。
20代にウケる理由:多様性と共通体験が生む笑い
ニシコリが若い世代に支持される背景には、日本の20代が持つ**「多様性への関心」**があります。グローバル化した社会で育ったZ世代にとって、異文化や言語の違いは身近なテーマです。ニシコリはまさにその多様性をエンタメに昇華しており、英語×日本の方言×外国人という組み合わせ自体が新鮮です。「日本人同士でも通じない方言があるのに英語も混ざってカオス」「だけどなぜか内容はわかるし面白い!」というギャップが笑いにつながっています。
また、メンバー同士のやりとりには言葉が通じないあるあるが満載です。例えば微妙なニュアンスが伝わらずジェスチャーに頼ったり、「津軽弁が結局一番通じない説」で他のメンバーが戸惑ったりと、視聴者が思わず「わかる!」と頷いてしまうシーンが次々と出てきます。言語の壁を乗り越えてコミュニケーションしようとする様子はコミカルで、国際交流や留学の経験がある20代には共感ポイントになっているようです。「自分も外国の友達とこんな感じで頑張って会話したなぁ」というコメントが付くことも珍しくありません。
さらに、教育×娯楽のバランスが絶妙なのも支持理由の一つです。ニシコリの動画を見ていると、いつの間にか英単語や異文化ネタを覚えていた、という声があります。例えば英語のスラングや各国のちょっとした習慣の違いなど、小ネタを笑いと一緒に仕入れられる感覚です。「語学番組より面白い」といった評もあり、楽しみながら知識も得られる点でエデュテインメント的な価値を持っています。
また、TikTokなど他プラットフォームでもニシコリの短尺クリップが拡散されており、「英語禁止のYouTuberがいるらしい」と話題になることでYouTube本編に人が流入する好循環が生まれています。2023年にはTikTokのクリエイターアワードにもノミネートされ注目度がアップ。こうしたマルチプラットフォームでの露出増も、20代の目に留まる機会を増やし人気沸騰につながったと言えるでしょう。
おわりに
ニシコリは「言葉の壁」という一見ハードルの高いテーマを笑いに転化した、新感覚のエンタメ系YouTuberです。日本語を封印しつつも、多様な言語や方言を駆使したやりとりで視聴者を引き込み、「わからなさ」を「面白さ」に変えるセンスは唯一無二でしょう。20代にとって、ニシコリの動画は国際感覚を養いつつクスッと笑える貴重なコンテンツとなっています。
グローバル化が進む中、「ニシコリ」のような多文化共生的エンタメはこれからますます注目されるかもしれません。英語や外国人との交流に興味はあるけど構えてしまう…という人も、まずはニシコリのゆるい笑いから入ってみてはいかがでしょうか?楽しんでいるうちに、きっと言語の違いなんて些細なことだと思えてくるはずです。異色の4人組が巻き起こすグローバルな笑いの渦、ぜひ一度体験してみてください。