今Xで話題!「好きな○○発表ドラゴン」って何?

今、SNSのX(旧Twitter)で突如トレンド入りした「好きな○○発表ドラゴン」。手書き風のゆるいドラゴンのイラストが、バーチャルシンガー重音テトの曲に乗せて「からあげ」「ハンバーグ」など好きな惣菜を次々と発表していくという、ほのぼのとした内容のミームです​。単に自分の“好き”を発表しているだけなのに妙に面白くて可愛いと大評判!3月下旬ごろから多くの人がこのネタに乗っかり、自分なりの「好きな○○発表ドラゴン」を次々投稿するブームになりました​。若者中心に大流行していますが、そもそもこれは一体どこから生まれたのでしょうか?今回はこのミームの背景と魅力、そして自分でも参加する方法まで、カジュアルに解説していきます。

ゆる~いドラゴンが吹き出しで好きなものを発表!写真の「おひたし」はドラゴンのお気に入り惣菜の一つ​。こんな風にひたすら“好き”を語るだけの平和なノリがウケています。

元ネタ解説: 生みの親はボカロP「ンバヂ」さん

実はこの「発表ドラゴン」、元ネタはボーカロイド曲なんです。​ボカロPのンバヂさんが2023年8月に発表した楽曲「好きな惣菜発表ドラゴン」が始まりでした。もともとはンバヂさん本人が同年6月にX(Twitter)へ投稿したドラゴンのイラストが発想の原点で、そのとき発表していた好きなものが「おひたし」だったとか​。そのユニークなネタを膨らませて作られたのがこの曲です。

曲では、ワニのように大きな口でニコニコ笑うドラゴンが登場し、重音テトの歌声で淡々と好きな惣菜を発表していきます。​「からあげ」「ハンバーグ」「肉を甘辛く炒めたやつ」など、正式名称をうろ覚えなものも含めて次々と好きなおかずを挙げていく内容です。そのシュールで力の抜けた雰囲気がじわじわクセになると、一部で人気になっていました​。実際、この曲はボカロの祭典「ボカコレ2023夏」のネタ曲部門で4位を獲得しています​。投稿直後はボカロ好きの間で話題になっていたものの、大ブレイクするのはもう少し後のことでした。

その後、2023年9月には投稿動画のコメントを取り入れたセルフ二番煎じ「みんなのコメント参考ドラゴン」も公開されました​。さらに面白い展開として、他のクリエイターによる派生作品も登場。例えば**「好きなドラゴン発表惣菜」という逆転アイデアの替え歌動画では、なんと惣菜たちが好きなドラゴンを発表**するという内容でした​!モンハンのリオレウスや遊戯王の青眼の白龍、昔話に出てくるドラゴン…と有名どころが次々名前を挙がるこの動画はボカコレ2024冬でネタ曲部門2位を獲得し​、発表ドラゴン文化の広がりを決定づけたんです。こうした下地があり、「好きな惣菜発表ドラゴン」は着々とネットミーム化していきました。

なぜバズった?若年層にウケた理由

では、今年(2024年)春に入ってからなぜこんなに爆発的ブームになったのでしょう?理由はいくつかあります。まず一つは、このミームの平和さ・ポジティブさです。ただ「自分の好きなものを話すだけ」という誰も傷つけないハッピーな内容なので、見ていて安心感があります​。現代のSNSは何かと炎上ネタも多い中、「好きな○○発表ドラゴン」はほっこり癒やされるコンテンツとして受け入れられました。歌の雰囲気もどこか童謡っぽくて優しいので「つい口ずさんじゃう」「なんか元気出る」とハマる人が続出しています。

さらに、真似しやすさもバズった大きなポイントです。本家のフォーマットがとにかく簡素で汎用性バツグンなので、誰でも気軽に真似できちゃいます​。ゆるい手描きドラゴン+好きなもの列挙というシンプルさゆえ、「自分もやってみよう!」と思うハードルが低いんですね。​実際トレンドではみんなそれぞれ好きなジャンルを当てはめた「好きな○○発表ドラゴン」を作って楽しんでいました。歌詞や映像が素朴でシンプルなおかげで二次創作の敷居が低く、「これなら自分にも作れそう!」という気持ちにさせてくれたことがブームに拍車をかけたのは間違いありません​。

加えて、もともとこの曲を作ったンバヂさん自身が「どんどんネタにしてOK」というスタンスで、オフボーカル音源や画像素材まで公開してくれていたことも大きいです​。ボカロ文化はクリエイターが二次創作に寛容な傾向が強いですが​、この曲もまさに例に漏れず公式がお墨付きを与えてくれたため、皆が安心して遊べました。その結果、2024年3月頃からVTuberやプロゲーマーなどネット著名人も次々とこのネタを話題にし、一気に知名度が拡大​。例えば人気スマブラプレイヤーのあばだんごさんは「好きなスマブラ発表ドラゴン」を披露し、音楽系VTuberの狐子さんは「好きなリズム発表ドラゴン」を投稿するなど、ジャンル問わず広がりを見せたのです​。こうした拡散力のある人たちの参入もあって、一躍ネット中でブームを巻き起こすに至りました。結果的に「好きな○○発表ドラゴン」は2024年のネット流行語トップクラスにまで躍り出るほどの存在感を示しました​。

参加方法: 自分でも「発表ドラゴン」を作ってみよう!

「見る専門だったけど、自分も発表ドラゴンやってみたい!」という人も多いでしょう。幸いこのミーム、参加ハードルはかなり低めです。オリジナル作者のンバヂさんが素材一式を公開してくれているので、少し工夫すれば誰でも自分オリジナルの「好きな○○発表ドラゴン」を作れちゃいます。ここでは2通りの参加方法を紹介します。

①本格的に動画を作る方法 – ちゃんと歌わせてみたい!という人は、用意されたデータを使って動画を制作してみましょう。​曲のオフボーカル音源(カラオケ)やドラゴンの画像素材がネット上でフリー配布されています。これらをダウンロードして、あとは歌声合成ソフトにお好きな歌詞を歌わせればOK。例えばフリーの歌声合成ツール「UTAU」を使って重音テトに好きな単語を歌わせれば、それだけであなたの「発表ドラゴン」音源が完成します​。あとは動画編集ソフトで先ほどのドラゴン画像と歌声を組み合わせ、吹き出しに歌詞テロップを載せれば完成!実際に挑戦した人も「想像よりあっさり出来てビックリ。何でもやってみるもんだね」と語っており​、初めてでも意外と簡単に動画が作れたようです。ポイントは凝りすぎず適当にゆる~く仕上げること。手書き感を残したほうが味が出るので、完璧を目指さず気軽にチャレンジしてみましょう。

②手軽にSNS投稿する方法 – 「さすがに動画制作はハードル高い…」という人は、画像一枚でネタ投稿するのもアリです。配布されているドラゴン画像を拝借して、自分の好きな○○を書いた吹き出しを付けた画像を作成するだけでも雰囲気はバッチリ。​ゆるいドラゴンと吹き出しの組み合わせさえ再現できればOKなので、画像編集アプリで文字入れする程度のシンプルなコラ画像でも十分楽しめます。あるいはイラストが得意なら、ドラゴンを自分で描いてみてもいいでしょう。とにかくハッシュタグ(例えば「#好きな○○発表ドラゴン」)を添えて自分の“好きリスト”を投稿すれば、立派にブームに参加できます。フォーマットは自由なので、歌わせなくてもテキストや画像だけで「発表ドラゴンごっこ」をしている人もいますよ。ぜひあなたの好きなものをドラゴンになりきって発表してみてください!

おもしろ投稿まとめ: みんなの創作ドラゴンを紹介

ブームに乗って作られた「好きな○○発表ドラゴン」は数え切れないほど。みんな趣向を凝らしていて、見ているだけでも楽しいですよね。ここではSNS上で特に話題になったユニークな例をいくつかピックアップしてみます。

  • 好きなスマブラ発表ドラゴン – プロゲーマーのあばだんごさんによる力作。スマッシュブラザーズシリーズの好きなキャラクターをドラゴンが次々と発表していく内容で、「〇〇参戦!」のノリに近い盛り上がりを見せました。スマブラ勢からは「わかる!」「推しへの愛が伝わる」と好評で、ゲーム界隈にも発表ドラゴンの波を広げた一例です。​有名プレイヤーが参入したことで一気に拡散した代表的なケースでしょう。
  • 好きなリズム発表ドラゴン – こちらは音楽VTuberの狐子(ここ)さんによる投稿。様々な音楽リズム(ビートやリズムパターン)への愛をドラゴンに語らせた斬新な内容です。​音楽マニアならではの切り口が「こんなんみんな好き好き大好きやろ!」と話題に。リズムパターンが4体のドラゴンに分かれて同時進行で発表される凝った演出で、「リズムってこんなに種類があるのか!」と勉強になる面白さもありました。
  • 好きな○○発表ドラゴン いろいろ – 他にも枚挙に暇がありません!好きなアニメ発表ドラゴン、好きなバンド発表ドラゴン、好きな○○料理発表ドラゴン…などなど、ジャンルは無限大。​フォーマットが汎用的なおかげで、本当にあらゆる「好き」がドラゴンによって語られました。中には「このドラゴン、ついに地球滅亡を発表し始めた…!?」なんてぶっ飛んだネタ動画もあり、もはやカオスな盛り上がりを見せています。検索すると面白い二次創作が山ほど見つかるので、自分の推し分野の発表ドラゴンがないか探してみるのも楽しいですよ。

まとめ: 「好きな○○発表ドラゴン」の今後は?

「好きな○○発表ドラゴン」は、2024年を代表するネットミームとなり、その勢いで**「SNS流行語大賞」2位や「ネット流行語100」3位にも輝きました​。ここまでブームになると一過性で終わってしまうのでは?とも思われますが、このミームの面白いところは誰でもいつでも参加できるオープンな遊び**だという点です。特定のイベントや人物に依存しないため、「自分の好きなもの」というテーマさえあれば今後も細く長く続いていく可能性があります。実際、流行のピークは過ぎた後も「また好きなもの増えたら発表したい!」という声も散見され、じわじわと新ネタが投下され続けています。

とはいえブーム当初のような爆発力は落ち着いてきており、今後は定番ネタの一つとして定着していくのかもしれません。「推し○○発表ドラゴン」としてオタク界隈の自己紹介ネタになったり、新しい派生系ミームが生まれたりする可能性もあるでしょう。いずれにせよ、“ただ自分の好きなものを語るだけ”というシンプルな楽しさは不変です。あなたもこれからふと「○○大好き!」という衝動に駆られたら、ぜひドラゴンになりきって発表してみてくださいね。​

きっと周りから「すきすきだいすき!」と暖かい反応が返ってくる…かも!?

以上、若年層に大人気の「好きな○○発表ドラゴン」について、その背景から楽しみ方まで解説しました。ユルくて平和なこの発表ドラゴン、みなさんもぜひ気軽に参加してみましょう!自分の“好き”を共有する幸せ、そして誰かの“好き”を聞いてほっこりする幸せ――ネットはやっぱりこういう前向きなノリが最高ですね。今後もこのドラゴンがあなたのTLに楽しい「発表」を届けてくれることを期待しつつ、締めくくりといたします。すきすきだいすき! 🐉💖

引用元・参考: