かわいい猫の映像にキャッチーな音楽を組み合わせた「猫ミーム」が、今SNSで大流行しています。「#猫ミーム」というハッシュタグの付いた短い動画が次々と投稿され、YouTubeやTikTokで若者を中心にバズっています。実は猫の動画がネットで話題になるのは初めてではありません。YouTube黎明期から「ねこ鍋」をはじめ猫動画は定番の人気ジャンルでした。しかし、猫ミームはそれをさらに発展させ、短い動画にユーモアを凝縮した新形態として注目を集めています。本記事では、猫ミームとは何なのか、その魅力や流行の背景についてカジュアルに解説します。
猫ミームってどんなもの?
「猫ミーム」はその名の通り、猫を題材にしたインターネットミームの一種です。具体的には、ユーモラスな猫の動画に耳に残る音楽や効果音を組み合わせたショート動画を指します。2024年頃からTikTokやYouTubeショートで一気に広まり始め、今ではSNSで見ない日はないほどの人気コンテンツとなりました。
特徴的なのは、動画内で流れる音楽と猫の動きが絶妙にシンクロしている点です。例えば、のんびりくつろぐ猫の仕草にコミカルなBGMを付けてまったり感を増幅したり、びっくりする猫の表情に効果音を当てて笑いを誘ったりと、編集の工夫で何気ない猫動画が楽しい作品に生まれ変わります。例えば、ある動画ではイタズラ好きの猫がテーブルからコップを落として割ってしまう瞬間に陽気な効果音を付け、「やらかし猫ミーム」として人気を博しました。また、別の動画では飼い主に構ってもらえずすねる猫に切ないBGMを重ねてドラマチックな演出にするなど、アイデア次第で様々な表現が可能です。「現場猫」「仕事猫」といった既存の猫キャラクターのミームが元になったパターンも多く、猫好き以外にも思わずクスっと笑えるユーモアが満載です。
バズったきっかけはSNSでの量産
猫ミームがここまで流行したきっかけは、SNS上での大量の投稿にあります。特に2024年2月頃からTikTokやYouTubeショートで「#猫ミーム」を付けた動画投稿が急増しました。その投稿数は数ヶ月で2万件近くに達し、一大ムーブメントとなったのです。ユーザーたちはお気に入りの猫動画にオリジナルの音楽をつけたり、人気のBGMに合わせて自分の猫の可愛い瞬間を紹介したりと、思い思いに猫ミームを作成。短い動画なので気軽に真似できることもあり、次々と新作が生まれていきました。
また、猫ミームの魅力はその多様性にもあります。ただ音楽をつけるだけでなく、ゲーム風の演出を加えたり、猫にセリフをつけてミニコントのように仕立てたりと、クリエイターごとに個性が光る作品が多数登場しました。こうしたバリエーションの豊富さが飽きさせず、見る側も「次はどんな猫ミームが見られるんだろう?」とワクワクしながらついスクロールを続けてしまいます。
若者にウケる理由
猫ミームが特に若者世代に刺さっているのには理由があります。まず、猫という普遍的な可愛さがベースにあるため、学校やアルバイトで疲れた時にも癒やしと笑いを提供してくれる点です。10代~20代はSNSで日常的に面白コンテンツを探しがちですが、猫ミームはまさに手軽に笑えて心が和むコンテンツとして受け入れられました。
さらに、短尺でテンポが良い動画なので飽きずに連続視聴できるのもポイントです。SNSネイティブなZ世代は短い動画に慣れており、15~30秒程度でサクッと楽しめる猫ミームは相性抜群。勉強の合間や通学時間などにスマホで気軽に楽しめるため、「気づいたら猫ミームばかり見ちゃう!」という声もあります。共有しやすく話題にもしやすいので、友達同士でおすすめの猫ミーム動画を送り合うなんてことも日常茶飯事です。
また、自分でも猫ミームを作ってみたくなる手軽さも見逃せません。動画編集の高度なスキルがなくても、スマホのアプリで簡単に好きな音楽と猫映像を組み合わせることができるため、クリエイターの裾野が広がりました。「自分の愛猫で流行に乗りたい!」と、自宅の猫でオリジナル猫ミームを投稿する若者も増えています。観る専だったユーザーが実際に作る側にも回れる敷居の低さが、流行をさらに加速させました。
まとめ:癒しと笑いの最強コンボ
猫ミームは、可愛い×面白いという最強コンボで若者の心を掴んだトレンドです。投稿のしやすさも相まって一気に広がり、SNS上では人気の猫ミーム動画を集めたまとめ投稿が作られるほど、人々を夢中にさせています。こうして2024年には年間のYouTube流行語大賞にも選ばれるほど社会現象化しました。次々と生み出されるクリエイティブな猫動画に、これからも目が離せません。また、このブームは日本国内に留まらず海外にも波及しており、日本の猫ミーム動画が海外SNSでシェアされることも増えています。可愛さに国境はなく、猫ミームが世界中の人々を笑顔にしているのも素敵ですね。猫好きな人もそうでない人も、疲れたときは「#猫ミーム」で検索してみてはいかがでしょうか。きっとお気に入りの一本が見つかるはずです。