はじめに:多様性あふれるZ世代のオシャレ観
「平成レトロ」が再燃するかと思えば、一方でフェミニンな新スタイルも台頭する――20代のファッションはまさにカオスで面白い!Z世代は固定概念にとらわれず、その時々の“好き”を存分にファッションで表現しています。たとえば近年は2000年代風のY2Kファッション(へそ出し、派手カラー)と、お嬢様風のバレエコア(チュールやリボンを取り入れた甘いスタイル)が同時に流行するなど、一言で括れない多様なトレンドが共存しています。
SNS発信で生まれるトレンド
Z世代のファッショントレンドは、InstagramやTikTokなどSNS発信で火が付くことが特徴です。かつてのように雑誌モデルや芸能人が作る流行ではなく、一般のオシャレさんが投稿したコーデが「かわいい!」と拡散されトレンド化するケースが増えました。ハッシュタグ「#今日のコーデ」で日々新たなスタイルがシェアされ、SNSがリアルタイムのファッションショーのような役割を果たしています。これにより地方や海外のスタイルも即座に取り入れられ、Z世代の装いは非常にグローバルでボーダーレスになっています。
20代ファッションのキーワード
- Y2Kリバイバル: ミニ丈のタイトトップスにローライズデニム、バタフライモチーフのアクセサリーなど、2000年前後のギャル系ファッションが再評価。懐かしさと新鮮さがミックスされ、Z世代流にアップデートされています。カラフルでポップなアイテムが人気。
- バレエコア(Balletcore): バレリーナのようなチュールスカートやカーディガン、バレエシューズを日常コーデに取り入れるスタイル。柔らかなパステルカラーやリボン使いでガーリーかつ上品な雰囲気が特徴です。Y2Kとは対照的に清楚でかわいい路線として支持されています。
- ジェンダーレスファッション: 性別にとらわれない服選びも当たり前に。男性がスカートを履いたり女性がメンズライクなセットアップを着こなしたり、自分らしさ優先のスタイルが広がっています。コスメでもユニセックスなブランドが増え、ファッションも自由度満点です。
- サステナブル&ヴィンテージ: 環境意識の高いZ世代は古着コーデも大好き。古着ミックスで個性を出しつつ、リメイクやアップサイクルにも注目が集まります。またエコ素材のブランド服やエシカルファッションを選ぶ人も増え、おしゃれと地球への優しさを両立させています。
Z世代のファッションマインド
20代のファッションに一貫しているのは「自分が好きなら何でもアリ!」というマインドです。他人の目より自己満足や個性表現を重視し、流行も自分なりに咀嚼して取り入れます。今日の気分でストリート系にもフェミニン系にもなれる柔軟さがあり、「これが正解」という発想自体が希薄です。またSNSで称賛し合う文化からか、「他人のファッションを批判しない」「多様性を楽しむ」姿勢も感じられます。
おわりに:ファッションは自由だ!
Z世代が教えてくれるのは、ファッションは他者の評価ではなく自分を表現し楽しむためのものだということ。好きな服を好きなように組み合わせて、新しい自分に出会える喜びを彼らは知っています。流行は取り入れても縛られず、自分なりのスタイルに昇華してしまうその柔軟さは見ていて爽快です。20代の皆さんにはぜひ、これからも固定概念に囚われない自由なオシャレを楽しんでほしいですね。ファッションを思いきり楽しむその姿こそが、次の新しいトレンドを生み出す原動力になるのですから。