懐かしのネットミーム再び!「ゲッダン」ダンスが世界的ブームに?広瀬香美『promise』で若者が大盛り上がり

はじめに:伝説のネットネタ「ゲッダン」とは?

突然ですが皆さん「ゲッダン」という言葉を覚えていますか?2009年前後にネットで大流行した、日本発のユニークなダンス・ミームです。元ネタはNINTENDO64のゲームのバグ映像に広瀬香美さんの名曲『promise』を組み合わせたもので、キャラクターがクルクル高速回転しながら「Get down, get down♪」と音楽に合わせて踊っているように見えることから海外では「Get Down (Geddan)」と呼ばれました。

一度は下火になっていたこの「ゲッダン」が、なんと2025年に入って世界的なTikTokトレンドとして復活しているのです​! 日本のX(Twitter)でも「#ゲッダン」がトレンドに上がり、「懐かしい!」「またこのネタを見る日が来るとは」と20代を中心に話題沸騰。この記事では、ゲッダン現象の復活劇と、その背景にあるネット文化の巡りについて解説します。

2025年版ゲッダン:TikTokで大バズりの経緯

火付け役は海外TikTokユーザーたちでした。あるTikTokerが「広瀬香美 – promise」に乗せて宙に浮いてるかのような不思議なジャンプダンス動画を投稿したところ、爆発的に拡散。具体的には、ジャンプしながらポーズを決めた一瞬一瞬をコマ撮りで繋ぎ合わせて、ずっと空中に浮いたままクルクル回転しているように見せるという、あの懐かしいゲッダン動画をリスペクトした内容です​。

この動画が500万再生を超える大ヒットとなり、海外の若者たちが次々と**「#getdown #ゲッダン」チャレンジ**を投稿。欧米の人気ダンサーやインフルエンサーも真似して取り上げたことで一気にブームに火が付きました。その波が巡り巡って日本にも到達し、X上でも「ゲッダン懐かしすぎるwww」「海外でリバイバルしてるってマジか!?」と盛り上がったというわけです。

広瀬香美さんの『promise』(1998年発売)は、もともと冬の名曲として日本では有名でしたが、それが時を経て海外Z世代にまでリーチし、新たな文脈で楽しまれているのは興味深い現象です。

20代の反応:「懐かしい!」と新鮮が交錯

2009年前後に中高生だった現20代前半~後半にとって、ゲッダンは**「懐かしのニコニコ動画文化」**の一部。実際当時ニコニコ動画やYoutubeでゲッダンMADを見ていた世代は、今回の再ブームに強いノスタルジーを感じています。一方で、ブーム再燃をTikTokで初めて知った10代後半~20代前半の中には逆に「ゲッダンって何?」と新鮮な目で捉える人も。

X上の声を拾ってみると:

  • 「小学生の頃ゲッダン流行ったの思い出す!また見られるとはw」
  • 「TikTokでゲッダン知った子達がいるのエモい。ジェネレーション超えてる」
  • 「広瀬香美さんの曲が海外でバズってるってマジ?」
  • 「当時のMAD職人たちにも光を…!」(昔の動画を引っ張り出して紹介する動きも)

といった具合に、懐古勢と新規勢が入り混じった盛り上がりを見せています。日本の20代にとっては、自分たちの思い出のネタが世界で評価されていることがちょっとした誇りにも感じられるようです。

ネットミームの巡り巡るサイクル

ゲッダン再ブームは、ネットミームが周期的にリバイバルする現象の好例と言えます。当時は日本から海外へ輸出された形でしたが、今回は海外TikTok発で逆輸入的に再燃しました。

昨今、TikTokなどグローバルなSNSの普及により、国境を超えてコンテンツが巡回するスピードが飛躍的に上がっています。過去のヒット曲が突然世界的バズを起こしたり、日本で昔流行ったフレーズが海外でミーム化して逆上陸するケースも増えました(例:「ヤバい」や「草」などのネットスラングが翻訳されて使われるなど)。

20代のデジタルネイティブ世代にとって、こうした国際的ミームの往来はもはや日常茶飯事。ゲッダンについても「海外兄貴たちの編集レベル高すぎ!」といったコメントが見られ、日本発祥ネタが研磨されて帰ってきたことを楽しんでいます。

広瀬香美も反応!?公式の動きにも注目

このブームを受けて、元曲の歌手である広瀬香美さん本人もSNSでリアクションするのでは…とファンは注目しています。広瀬さんは以前よりYouTubeでご自身の曲や他のJ-POPを歌う動画を精力的に発信しており、ネットでのバズにも敏感なアーティストです。

もし広瀬香美さん公式がゲッダンネタに言及したり、TikTokでコラボ動画を投稿すれば、さらに大きな話題となる可能性があります。「本人がやってみた動画上げてほしい!」という声も上がっており、懐の深い広瀬さんならきっと笑顔で応えてくれそうですね。

また、当時ゲッダンMADを作っていたニコニコ動画ユーザー達の中にも現役で活動しているクリエイターがいます。彼らが新作ゲッダン動画を投稿したり、解説記事を書く動きも見られ、一種のムーブメント再来としてコミュニティが盛り上がっている状況です。

おわりに:時代を超えて愛される“おバカノリ”

「ゲッダン」がこれだけ長い時を経ても世界中で人々を楽しませているのは、シンプルにバカバカしくて面白いというミームの強度ゆえでしょう。画質も荒く古びた感じすら“味”となり、ノリさえ分かれば言葉が通じなくても一緒に笑えるコンテンツです。

20代の皆さんにとっては、子供の頃ネットで見て笑ったネタがまたトレンドになる経験は不思議なものかもしれません。同時に、自分たちが受け継いできたネット文化がグローバルに広がっていることにワクワクしたり、誇らしく感じたりもするでしょう。

ゲッダンに限らず、「オタク文化」「ネットミーム」はこれからも何周も巡りながら形を変えて残っていくはずです。次はどんな昔のネタが復活するのか? ちょっとアンテナを張りつつ、懐かしネタで世界中と繋がれる楽しさを満喫しましょう。「Get down, get down♪」のフレーズに合わせて、今日もどこかで誰かがクルクル回っているかもしれませんよ。