はじめに
「突然ですがクイズです！」――街ゆく通行人にいきなりクイズを出題し、その反応を映す**「ストリートクイズ」**動画がTikTokで人気急上昇中です。街角インタビューやスナップ企画が流行した流れから生まれたこのスタイルは、2023年頃からじわじわ投稿が増え、2024年には若者を中心に支持を集めるコンテンツとなりました。一見地味にも思えるストリートクイズがなぜバズっているのか？その魅力と人気の秘密を解説します。
ストリートクイズとは？
ストリートクイズとは、街中で一般の通行人に声をかけてクイズに答えてもらう動画企画のことです。出題者（動画の投稿者）がマイク片手に歩いている人に近づき、「○○に関する問題です！」と突然クイズを出題。驚きながらも挑戦してくれる通行人が頭をひねって答えを考え、その様子や回答を映します。正解すれば喜び、不正解なら「残念！」といったリアクションまでがセットです。
クイズの内容は雑学やなぞなぞ、豆知識など様々。難易度も投稿者によってまちまちですが、中には東大生でも解けないような難問を投げかける動画もあり、視聴者も思わず一緒に考えてしまう仕掛けになっています。
じわじわ人気に火がついた背景
1. ストリート企画の派生: TikTokでは以前から「街頭インタビュー」系の動画が人気でした。ファッションチェックや恋愛観アンケートなど、通行人に話を聞くスタイルが受けていましたが、その延長線上としてクイズ形式に発展したのがストリートクイズです。人々の生のリアクションが面白いという点で通じており、自然な流れでクイズ版が定着していきました。
2. 教養＋エンタメの絶妙なバランス: ストリートクイズは知的好奇心をくすぐる点がユニークです。ただ笑えるだけでなく、「へぇ、そうなんだ！」と学びにも繋がる要素があります。クイズに答える通行人だけでなく、見ている視聴者も一緒に考えて答え合わせできるため、参加型エンタメとして楽しめます。おバカな回答に笑ったり、自分も迷ってしまったりと、視聴体験に起伏が生まれるのです。
3. リアルな人間模様: 突然クイズを振られた時の通行人の素の反応が魅力的です。「え、何事？」と戸惑う顔、答えがわかってガッツポーズする姿、間違えて照れ笑いする様子など、台本なしのリアクションに親しみを感じます。特に若者同士でワイワイ考えている光景や、お年寄りが知識を披露する場面など、世代や性別を超えた人間ドラマが垣間見えるのも面白さの一つでしょう。
ウケる理由
1. SNS時代のクイズ番組感: かつてテレビの人気番組だった街頭クイズ企画が、TikTok上でカジュアルに楽しめるようになった感覚があります。20代は幼少期にクイズ番組を見て育った世代でもあり、「自分なら答えられるかな？」というワクワク感を手軽に味わえる点がウケています。SNSでシェアしやすい短尺なので、友達同士でクイズの答えを送り合ったりも。
2. コメントで盛り上がる: TikTokのコメント欄では視聴者が自分の答えを書き込んだり、「○○さん賢い！」「ヒント出してあげて～」とその場にいるかのように盛り上がっています。視聴者参加型でコンテンツが完成する感じがあり、自分も番組に参加しているような楽しさがあるのでしょう。投稿者が次の動画でコメントを拾って解説したりすることもあり、双方向性も魅力です。
3. ワンポイント知識の獲得: クイズの答えとして披露される雑学は、学校では教わらないけれど話のタネになるものばかり。「物知りになった気がする」「今日誰かに話そう」といった声もあり、知的満足感が得られるのも人気の理由です。「明日友達にこのクイズ出してみようかな」なんて楽しみ方をする人もいるようです。
ストリートクイズの今後
ストリートクイズは、単なる一発ネタではなくTikTokの人気ジャンルの一つとして定着しつつあります。今後はクイズのテーマが多様化したり、企業や自治体がPRを兼ねてご当地クイズを出題するような展開も考えられるでしょう。
また、動画を見た視聴者が自分でも街でクイズ企画を真似してみるケースも増えるかもしれません。そうなれば全国各地でローカル版ストリートクイズが登場し、「この地域の人はこの問題に強い！」なんてデータが集まる日も来るかもしれませんね。
まとめ
街中で繰り広げられるストリートクイズは、笑いと知的好奇心を同時に満たしてくれる新感覚コンテンツとして20代に支持されています。知らない人同士がクイズを通じて一瞬でも繋がる様子はほっこりしますし、自分も画面の前で参加できる感覚が病みつきになります。ぜひTikTokで「#ストリートクイズ」を検索してみてください。あなたも思わず一緒に答えを考えて、正解に歓喜したり珍回答にクスっと笑ったり…気付けばコメントで参戦しているかもしれませんよ。