一度聞いたら頭から離れない曲「シカ色デイズ」が、TikTokやYouTubeで大きな話題を呼んでいます。この曲は、アニメ『しかのこのここしたんたん』のオープニングテーマ。タイトルからしてインパクト抜群のこのアニメと主題歌が、若者を中心にブームを巻き起こしているのです。SNSでのダンス動画投稿や「イントロ耐久チャレンジ」など、ユニークな盛り上がりを見せた『シカ色デイズ』現象の裏側を探ってみましょう。
ハートフルコメディアニメ『しかのこのここしたんたん』とは
まず、元になっているアニメ『しかのこのここしたんたん』について簡単に紹介します。一見すると覚えにくいこのタイトル、主人公である**鹿乃子（しかのこ）と親友の虎視虎子（こし・とらこ）**という少女2人を描いたハートフルコメディです。高校を舞台に、内気な鹿乃子と明るく元気な虎子の友情がコミカルかつ感動的に描かれており、「観るとほっこり優しい気持ちになれる」と評判の作品です。2024年に放送され、じわじわとファンを増やしていましたが、その人気を一気に加速させたのがオープニング曲『シカ色デイズ』の大ヒットでした。
中毒性バツグンの主題歌『シカ色デイズ』
『しかのこのこ…』のOP曲である**『シカ色デイズ』**は、そのキャッチーさで一度聞けば癖になると話題です。アップテンポなポップチューンに乗せて「♪しかのこのこのここしたんたん」というフレーズが何度も繰り返されるサビは、一度聞いたら思わず口ずさんでしまう中毒性の高さ。曲を歌うのは新人アーティストですが、TikTokを中心にZ世代から火が付きました。「この曲頭から離れない！」という投稿が増え、アニメを知らない人まで楽曲を知るようになっていったのです。
特に注目を浴びたのが**「イントロ耐久」と呼ばれるミーム動画です。曲の冒頭部分をひたすらループ再生するというシンプルな動画ですが、TikTok上で650万再生を突破する大ヒットとなりました。「いつ終わるかと思ったら全然終わらない（笑）」と、その中毒性をネタにした内容が受けたのです。また、この曲に合わせて簡単な振り付けで踊るダンス動画**も多数投稿され、「シカダンス」「しかのこダンス」といったハッシュタグで大盛り上がり。投稿者たちは鹿のカチューシャを付けて踊ってみたり、学校の休み時間に友達同士で踊る様子をアップしたりと、それぞれ工夫して楽しんでいました。
SNSで国内外から反響
『シカ色デイズ』ブームは日本国内に留まりませんでした。YouTube上では英語圏のアニメリアクターがこの曲を取り上げ、「What is this catchy song?!」と驚きをもって紹介する動画が次々登場。海外のTikTokユーザーが日本語の歌詞は分からなくともリズムに合わせて踊る動画も散見され、世界的なバイラルヒットとなりつつあります。コメント欄には「意味は分からないけど中毒性がやばい」「日本語の響きがクール！」といった声が溢れ、音楽の持つ普遍的なパワーを感じさせました。
日本でも、普段アニソンを聴かない層にまで広がった点が特筆すべきでしょう。カラオケランキングに急浮上し、「みんなで『したんたん』言いたいからこの曲入れた（笑）」という大学生グループのエピソードもSNSで話題に。老若男女問わず一度聴けば盛り上がれるパーティーチューンとして、市民権を得つつあります。
令和アニソン現象の象徴に
『シカ色デイズ』のヒットは、令和時代のアニソンがどのように広まっていくかを象徴する出来事でもあります。かつてはアニメファンの間だけで親しまれていた楽曲が、今やTikTokなどのSNSでバズることで一般層にも届くようになりました。特にZ世代は「ノリのいい曲はアニメかどうかは関係なくシェアする」傾向が強く、この曲もその例に漏れません。現代のアニソン文化を象徴する楽曲として、『シカ色デイズ』は国内外で高い評価を受けています。
まとめ：アニメ×SNSが生んだ新定番ソング
ユニークなタイトルのアニメから飛び出した『シカ色デイズ』は、SNS時代にふさわしい新たなヒット曲となりました。作品自体の知名度を超えて楽曲単体で広く知られるようになったことは、SNS拡散の威力を物語っています。今後もこのように、アニメ発のキャッチーな曲がTikTok経由でブレイクするケースは増えていくでしょう。アニメファンでなくても「この曲いいかも！」と思ったら、ぜひその作品もチェックしてみてください。思わぬ新お気に入りが見つかるかもしれませんよ。