はじめに：一人行動、恥ずかしくない？
カフェで一人お茶、映画館も一人で、旅行だって一人旅…。そんな**「おひとり様」の楽しみ方が、今やすっかり定着しました。少し前までは「友達いないの？」なんて揶揄されることもあった一人行動ですが、今や誰も気にしません。それどころかソロ活（ソロ活動）**がブームと言えるほど、一人時間を満喫する若者が増えているんです。
データでも裏付けられていて、「意識してひとりの時間を作っている」人は1993年の27.3%から2023年には49.1%と半数近くに増加したという調査結果があります。なんと倍近く！さらに「趣味や遊びは一人でやる方が好き」という人も30年で31.9%→44.2%と大幅アップ。まさに令和時代は**「ひとり好き社会」**が到来していると言えます。
背景には、若者世代の価値観変化と社会の変化がありそうです。SNSで繋がりすぎて疲れたり、他人に気を遣うより自分のペースで楽しみたいという自立志向が高まったり。また、一人向けサービス（ソロ専用カラオケや一人焼肉店など）が充実して、一人でも肩身が狭くない環境が整ってきたのも大きいですね。
TikTokでは#solodate（ソロデート）なんてタグが流行り、自分へのご褒美に一人でお出かけを楽しむ動画がバズったりしています。もう「一人=寂しい人」なんて古い！今や一人は**「自分を大切にする賢い選択」**とポジティブに捉えられているのです。
本記事では、そんなおひとり様ライフの魅力と楽しみ方をお届けします。20〜30代の皆さん、一人だからこそ味わえる贅沢な時間を満喫してみませんか？
第3次おひとり様ブーム到来?!
実は、おひとり様ブームは今回が初めてではありません。ざっくり振り返ると、
- 第1次ブーム（2000年代前半）: 男女雇用機会均等法世代の独身女性たちがけん引。森高千里の「私がオバさんになっても」や、シングルライフ本などで「おひとりさま」が話題に。まだ「強がり」感もありつつ、新しい女性像として注目。
- 第2次ブーム（2000年代後半〜2010年代）: マスメディアで一人飯特集や『おひとりさま○○』本が続出。居酒屋や旅行業界でも一人客向けプランが登場。一人カラオケ専門店もこの頃から。徐々に市民権を得る。
- 第3次ブーム（2020年〜現在）: Z世代の価値観でさらに進化。自虐感ゼロで超ポジティブなソロ活がSNS発で広がる。性別問わず一人行動を楽しみ、「ソロ充」なんて言葉も。コロナ禍の影響で一人の気楽さを再発見した人も多い。
そう、今は第三次おひとりさまブームとも言える時代。電通の調査では「おひとり様」はもはやネガティブな響きではなく、**ニュートラルに“一人で何かするライフスタイル”**として捉えられているとか。
実際、周囲を見渡すと一人行動の人をよく見かけませんか？カフェ勉強してる学生、一人焼肉に来たOLさん、一人ディズニーを満喫する猛者まで！もはや誰もそれを変とは思いませんよね。
インフラも整っています。飲食店は一人客歓迎ムードでカウンター席や一人鍋セットなど充実。旅行会社は一人参加OKのツアー増加、ホテルも一人プランが当たり前。カラオケや焼肉の**「一人専用個室」が大都市に次々オープンしたニュースも話題になりました。まさに“なんでもソロOK”**な世の中です。
若者が「ひとり時間」を愛する理由
ではなぜ特に若い世代で一人時間志向が高まっているのでしょうか？いくつか理由が考えられます。
- 自分のペースを大事にしたい: 仕事に趣味に忙しい20〜30代、「誰かに合わせるより自分の好きな時に好きなことしたい！」という声は多いです。友達と予定調整するのも意外と大変…一人なら思い立ったらすぐ行動、気楽ですよね。
- 気疲れ・人間関係の距離感: SNSで常に人と繋がり、職場ではチームで協働…と人付き合いが濃密な分、一人になる時間でリセットしたいのかも。一人カラオケなら音痴も気にしなくていいし、一人カフェでボーッとするのは最高のリラックス。
- 集中して楽しめる: 自分の趣味にどっぷり浸かりたい派には一人行動が向いています。映画やライブを一人で行くと、誰にも邪魔されず感情移入できるし、旅先でマイペースに写真を撮りまくるのも楽しい。一人だからこそ得られる深い没頭感があります。
- 自己成長のため: 一人旅に挑戦すると度胸がついたり、一人で外食できるようになると自信がついたり。若者にとっておひとり様経験は自立心を養うトレーニングでもあります。何でも誰かと一緒じゃなくても平気、むしろ楽しめる自分ってカッコいい！と自己肯定感アップにも。
- 他人を気にしない風潮: 皆スマホに夢中な現代、人が一人でいようが気にしない空気があります。周囲の目を気にせずいられるので、一人行動の心理的ハードルが下がっています。「一人焼肉？普通じゃん」って友達に言われたら、確かに別にいいか！と思えますよね。
調査でも、「ひとりでいる方が好き」派が過半数になったとの結果があり、もう少数派ではありません。むしろ7割が「ひとり好き」と答えた20〜30代もいます。つまり若者にとって一人は当たり前かつ快適な選択肢になっているのです。
おひとり様の楽しみ方アイデア集
では具体的に、どんなソロ活（おひとり様行動）が人気でオススメなのか、いくつかピックアップします！
- ひとりカフェ巡り: 王道ですね。お気に入りのカフェで読書や勉強、あるいはスイーツを堪能。誰にも邪魔されない贅沢タイム。最近は電源Wi-Fi完備のカフェも多く、ノマドワークするにも最適。
- ひとり映画・美術館: 話題の映画も気兼ねなく号泣・爆笑できるのが一人の利点。ポップコーンも独り占め！美術館や博物館巡りもじっくり自分のペースで見られて◎。解説を読み込んだり、好きな作品の前で長居したり自由自在。
- ソロご飯（ひとり外食）: ラーメン、一人焼肉、一人しゃぶしゃぶ…今や一人専用席が普通にあります。食べるのに集中できてご飯がより美味しく感じるかも。カウンター越しに店主と会話したりなんて出会いも？
- ひとりカラオケ: 好きな曲を好きなだけ歌える天国。一曲リピート練習だってできちゃう。採点で自己ベストを狙ったり、声量気にせず熱唱できるのも爽快です。最近は個室ブースが充実し料金もお得。
- ひとり旅行: 時間とお金に余裕があれば是非。行き先からスケジュールまで全て自由！知らない街を気ままに散策したり、温泉でのんびりしたり。旅先で新たな人と話す機会も増え、世界が広がります。ツアーじゃないと不安な場所なら、一人参加OKツアーに入れば良し。
- ひとりテーマパーク: これは上級編に見えますが、実はメリット多し。並ぶのも身軽だし、乗りたいものだけサクサク乗れる。写真頼まれたりもするかもで人との交流も。ディズニーランドに一人で通う「ぼっち勢」もSNSで楽しそうです。
- ひとり趣味没頭: 家でゲームに没頭、お一人様映画鑑賞マラソン、ソロキャンプで自然と対話…などなど、自分の趣味世界に入り込むのも醍醐味。他人に邪魔されないからこそ、創作活動（絵やDIY）や資格勉強も捗ります。
要は**「誰にも遠慮せず、自分が本当にやりたいことをとことん味わう」**のがソロ活の極意。最初は緊張するかもしれませんが、一度やってみると開放感にハマる人続出です。
近年、「ソロ専用○○」もどんどん増えてます。には一人焼肉、一人カラオケ、一人用映画館なんて例も。こうしたサービスを活用すれば気まずさゼロで楽しめるでしょう。
おひとり様を楽しむコツ
それでも「やっぱり一人で店入るの緊張…」という初心者さん向けに、楽しむコツを伝授します！
- 最初はハードル低いことから: カフェやファストフード、一人客多めのラーメン屋などやりやすい所から始めよう。平日昼間など空いてる時間ならさらに気楽。小さな成功体験を積むと自信がつきます。
- スマホや本をお供に: 一人で間が持たないときは読書やスマホ閲覧がお守り。スマホで調べ物をしてるフリ(!?)していれば心強い。とはいえ、徐々に何もせずボーッと一人時間を味わえると上級者です。
- 周りを観察: 意外と周囲にも一人客がいるはず。「自分だけじゃないんだ」と安心できます。カウンターで隣に一人客がいたら仲間！勝手に心強くなりますよ。
- 店員さんと適度に会話: 勇気があれば店員さんやスタッフと軽く会話すると、孤独感が薄れます。「このメニューおすすめですか？」とか話しかけてみる。人と話したい時はそうやって交流の機会を作ることもできるのが一人行動の利点。
- SNSに記録をアップ: 楽しかったソロ活はぜひSNSに投稿しましょう。写真や感想を残すと共感してくれる人がいて、「いいね、一人旅！」とさらにやる気に。ソロ活仲間ができるかも。
- 自分にフォーカス: 他人からどう見えるかを気にせず、自分が楽しめているかに集中しましょう。「一人で外食できた私偉い！」くらい自分を褒めちゃってOK。せっかくの一人時間なので、自分ファーストで。
私も最初一人焼肉はドキドキでしたが、やってみたら全然平気でした。むしろペース気にせず焼いて食べて超快適！店員さんがお世話してくれて逆に嬉しかったり。一人旅も、寂しさ<自由さ だと実感。行きたい場所に行き、飽きたら帰る、こんな贅沢ありません。
ひとり時間を充実させよう
おひとり様ライフの良いところは、自分を満たす時間が増えることです。誰かと一緒の楽しさもありますが、一人で過ごすと見えてくる景色や考えが必ずあります。自分自身と向き合ったり、直感に任せて行動したり、一人だからこそ得られる発見はたくさん。
データからも、人々が「ひとりを大切にする」傾向は強まっています。例えば、1993年から2023年にかけてカフェに一人で長時間いても平気な人が7.2%→42.7%に激増。みんな二時間以上カフェでまったりできちゃうほど、一人時間の心地よさを知ってしまったのでしょう。
孤独というとネガティブですが、選択した孤独=**「積極的なおひとり様」**は人生を豊かにします。自分を安売りせず、自分だけの時間を持つことは、セルフケアであり自己表現でもあります。
ですから、ぜひ恥じることなくソロ活を謳歌しましょう。時にはあえて一人旅に出て、自分の殻を破ってみるのも一興です。現代はソロ活ウェルカムなサービスがいっぱいなので怖くありません。
そして面白いことに、一人時間を充実させていると、逆に他人といる時間も大切にできるようになります。自分が満たされているから、人とも良い距離感で付き合えるんですね。ひとりもみんなも楽しめる人は最強です。
さあ、今週末はあえて一人でどこかに出かけてみませんか？お気に入りの映画を一本、一人ランチをゆっくり、お散歩でもカラオケでも。自分だけのリズムで過ごす解放感に、きっとハマるはずですよ。