【保存版】自宅で簡単!魚介系つけ麺スープの作り方|濃厚ダシでお店級の味を再現

はじめに

魚粉や煮干し、かつお節などを使った魚介系つけ麺スープは、近年のラーメンブームのなかでも特に人気が高いスタイルです。日本ラーメン協会の調査によると、魚介をメインに使用したつけ麺・ラーメンを提供する店舗の数はこの10年で約1.5倍に増加しているとのこと。
しかし、「お店で食べるような濃厚な魚介の風味は、自宅では再現しにくい……」と感じる方も多いのでは?
そこで今回は、自宅で本格的な魚介系スープを作る方法をわかりやすく解説します。下処理のコツや合わせダシのポイントを押さえれば、思わず「お店の味!」と感動する仕上がりになりますよ!


1. 魚介系つけ麺スープの魅力

  1. 深い旨味
    魚介系スープは、煮干し・かつお節・さば節など複数の素材を掛け合わせることで旨味が相乗効果を発揮し、奥行きのある味わいを生み出します。
  2. 香りのインパクト
    魚粉や削り節を後入れするなど、魚介の香りを立たせる工夫をすることで、食欲を一気にかき立てます。
  3. 動物系との合わせ技で濃厚さUP
    魚介だけでなく、鶏ガラや豚骨など動物系スープを一部ブレンドすることで、さらにコク深いスープに仕上げることが可能です。

2. 魚介系つけ麺スープの基本材料

2-1. 煮干し(イワシ)

  • 特長: 魚介スープのベースとなる煮干し。独特の苦味・香りが特徴。
  • ポイント: 頭やワタを取り除くと苦味を抑えられる。

2-2. かつお節・さば節

  • 特長: かつお節の上品な香り、さば節の力強い旨味など、それぞれの風味が異なる。ブレンドすることでより深い味わいに。
  • ポイント: 粉状にして後入れする“追い鰹”もおすすめ。

2-3. 昆布

  • 特長: グルタミン酸による旨味増強効果が高く、すっきりとしたダシがとれる。
  • ポイント: 煮出し温度が高すぎると“ぬめり”が出やすいので、70〜80℃程度が最適。

2-4. 鶏ガラ or 豚骨(必要に応じて)

  • 特長: 動物系のコクと背脂などで濃厚感が増し、魚介の風味を引き立てる。
  • ポイント: あっさり目に仕上げたいなら鶏ガラ、こってり好きは豚骨や背脂もプラス。

3. 自宅で作る!魚介系つけ麺スープのレシピ

【材料(3〜4人分)】

  • : 約1.5〜2リットル
  • 煮干し(頭・ワタを除去): 40〜50g
  • かつお節: 20〜30g(さば節やいわし節とのブレンドも可)
  • 昆布: 10〜15g
  • 鶏ガラ or 豚骨: 1〜2骨分(あれば)
  • 醤油: 大さじ3〜4(味見しながら調整)
  • みりん: 大さじ2(甘みを強めたい場合は増量)
  • : 適量
  • 砂糖 or ざらめ(お好みでコクを出す場合): 小さじ1〜2

【作り方】

  1. 下処理
    • 煮干しの頭とワタを取り除いておく(苦味を抑えるため)。
    • 鶏ガラや豚骨を使う場合は、一度下茹でし、表面の血やアクを洗い流しておく。
  2. だしを取る
    • 大きめの鍋に水、下処理した鶏ガラ(or 豚骨)、昆布、煮干しを入れ、弱火〜中火にかける。
    • 沸騰直前で昆布を取り出し、沸騰後はアクをこまめに取る。
    • 豚骨を使う場合は、1時間以上じっくり煮込むとコクが出やすい(ただし魚介が強すぎると苦味が出るので、取り出すタイミングを調整)。
  3. かつお節を加える
    • だしのベースが整ったら火を止め、かつお節(さば節などブレンドも)を加える。
    • 5〜10分ほど浸してエキスを抽出し、こし布やザルで漉す。
  4. 味付け
    • 別鍋に漉したスープを移し、醤油・みりん・塩・砂糖などを加える。
    • 味見しながら、濃さや甘みを微調整。つけ麺スープはやや濃いめが◎。
    • 好みでニンニクやショウガを少量加えるとパンチが出る。
  5. スープを仕上げる
    • 再度火にかけ、軽く沸騰させない程度(弱火)で温める。
    • 油分を足したい場合は、鶏油(ちーゆ)やラード、背脂を加えるなどお好みでアレンジ可能。
  6. 麺の準備
    • 太め〜中太のストレート麺が魚介系スープに合いやすい。
    • パッケージより少し短めに茹で上げ、しっかり冷水でしめるとコシが出る。
  7. 盛り付け
    • 麺を皿に盛り、スープは別の器へ。トッピングにはチャーシュー、味玉、メンマ、ネギなどを用意。
    • 食べる直前に魚粉を少し振ると、さらに魚介の香りが立って◎。

4. 魚介系スープをさらに美味しくするコツ

4-1. 二段仕込みの“追い節”

スープを仕上げる直前や食べる直前に、かつお節やさば節を追加投入する“追い節”テクニックで、香り立ちを最大限に引き出す。

4-2. 苦味を抑えるための温度管理

煮干しや節類を高温で煮込みすぎると苦味や雑味が出やすい。中火〜弱火でじっくり煮出す、もしくは一度火を止めて浸す方法が効果的。

4-3. 動物系とのバランス

コッテリ感を出したい場合は豚骨・背脂を多めに、あっさり目が好みなら鶏ガラをプラスなど、動物系との配合で味が大きく変化。自分好みの“黄金比”を見つけてみよう。


5. よくある質問(Q&A)

Q1. 魚介系つけ麺のカロリーは高い?

  • 魚介系は動物系に比べて比較的あっさりしがちですが、スープに背脂やラードを加えると高カロリーに傾くことも。麺の量やトッピング(チャーシューの脂身)次第で大きく変わるので、ダイエット中なら麺少なめ&野菜多めがおすすめ。

Q2. 家で作ると生臭くなってしまう…

  • 煮干しや節類の下処理が不十分だと、生臭さや苦味が出やすいです。頭やワタを丁寧に除く、または事前に軽く炒る・ローストするなどの工程を挟むと臭みが軽減されます。

Q3. スープを作りすぎた場合の保存方法は?

  • 冷蔵保存なら2〜3日、冷凍保存なら約2週間を目安に。冷凍する際は密閉容器ジップロックなどに小分けしておくと、使う分だけ解凍できて便利です。

まとめ

魚介系つけ麺スープは、煮干し・かつお節・昆布などの旨味成分が凝縮された奥深い味わいが魅力。

  • 下処理: 煮干しの頭・ワタ除去、豚骨や鶏ガラのアク取りを徹底
  • ブレンド: かつお・さば節+動物系ダシでコクをプラス
  • 温度管理: 苦味が出にくいよう煮込みすぎに注意
  • 追い節や魚粉: 仕上げに香りをアップ

これらのポイントを押さえれば、自宅でもお店級の濃厚魚介スープが楽しめます。ぜひ今回のレシピを参考に、自分好みの“極上つけ麺”を作ってみてください!