Z世代で流行中のSNS「BeReal」とは?カジュアルに解説してみた

導入: BeRealって何?なぜZ世代で流行しているのか

最近SNSで「BeReal.(ビーリアル)」という名前を耳にするけど、一体どんなアプリなのか気になりませんか?BeRealはフランス発の新しい写真共有SNSで、ありのままの日常をシェアするコンセプトがZ世代にウケており、2022年頃から世界的にダウンロード数が急増しています​。2024年にはZ世代が選ぶトレンドランキングで「コト・モノ」部門1位、「言葉」部門2位にランクインするほど話題になりました​。日本でも高校生や大学生を中心に広がっていて、そのユーザーの約83%がZ世代(14~27歳)と圧倒的に若い層なんです​。

では、BeRealは具体的にどんなSNSなのでしょうか?流行の背景には「映え」重視の既存SNSへの若者の疲れや、友達同士でリアルを共有したいニーズがあるようです。本記事では、BeRealの基本機能や魅力、なぜZ世代に支持されているのか、そして使い方や他のSNSとの違い、実際の反応までカジュアルに解説していきます。これを読めば話題のBeRealについてバッチリ理解できますよ!

BeRealの基本情報と特徴

BeRealは2020年1月にフランスでリリースされた写真共有SNSです​。最大の特徴は、1日1回だけアプリからのランダムな通知に合わせて写真を投稿すること。通知が来たら2分以内にスマホの内カメラ(自撮り用)と外カメラ(背面カメラ)を使って同時に写真を撮影し、そのまま投稿します​。撮影した写真にはフィルター加工や編集を一切加えられず、過去に撮影した画像をアップロードすることもできません​。まさに今この瞬間の自分と周囲をそのまま切り取ってシェアする仕組みになっているんです。

投稿された写真は24時間経つと消えるため、タイムラインは常に最新の「今日のリアル」だけ。​

また、自分が投稿しないと他の友達の投稿を見ることができない仕組みなので、みんな通知が来たら急いで投稿するようになります​。こうしたルールのおかげで、タイムラインには飾らない日常の光景が並び、「映え」を気にせず気軽に投稿できるSNSとして人気を集めています​。

Z世代にウケた理由: 「ありのまま」を共有する新鮮さ

ありのままを共有できることが、BeReal最大の魅力です。キラキラした写真で「映え」を競う従来のSNSとは真逆で、寝起きのすっぴん顔や散らかった部屋の写真、撮るものがなくてとりあえず天井だけ…なんて投稿もザラにあります​。特別な一瞬ではなく普段通りの日常をみんなが見せ合う感じが、「インスタ慣れ」したZ世代にはかえって新鮮に映ったのでしょう。

さらにBeRealにはゲーム性やドキドキ感もあります。いつ通知が来るか全く予測できないため、「BeReal来た!」と学校や職場でもざわざわしてしまい​、今いる状況で面白い投稿ができないかとネタを考えるのも楽しいんです。​

例えば授業中に通知が来てこっそり教室で撮ったり、バイト中の休憩室で撮ったりと、「そんなところで!?」というリアルな一面に友達同士で盛り上がることもしばしばです。

完璧じゃなくていい安心感も支持される理由です。他のSNSのように「いいね」の数やフォロワー数が表示されないため、人気度を比較して落ち込むこともありません​。フィルター無し・時間制限ありという仕様上、誰も盛った投稿ができないので、「魅力的に見せなきゃ」というプレッシャーから解放されます​。実際、Z世代の半数以上がSNS疲れを感じていると言われますが​、BeRealなら一日一回の気楽なお付き合いで済むため「SNS疲れしにくい」のもポイントです。

使い方解説: BeRealの始め方と楽しみ方

アプリの始め方はシンプルです。まずBeRealアプリをダウンロードして電話番号でアカウント登録します。SMS認証コードを入力し、ユーザー名や生年月日を設定すればOK​。プロフィール写真や自己紹介を追加し、友達を検索・追加すれば準備完了。基本的に相互に友達追加した人だけがあなたの投稿を見られる仕組みなので、まずは仲の良い友達同士でつながりましょう。

アプリに登録を済ませたら、あとは毎日一回届く**「Time to BeReal」通知**を待つだけです。通知が来たらアプリを起動し、内カメラと外カメラで同時に写真を撮影して投稿します。制限時間は2分なので、フィルターをかけたり構図に凝ったりする暇はありません​。思い切ってシャッターを押しましょう。撮影後、キャプション(ひと言コメント)を添えて投稿します。公開範囲は「友達のみ」か「友達の友達まで」か毎回選べるので、その都度公開先を選択できます。投稿時に現在聴いている音楽をシェアする機能もありますよ。

投稿が完了すると、自分のBeRealがフィードに公開され、友達同士でお互いの写真を見ることができます。友達の投稿には「リアクション(RealMoji)」を送ったりコメントしたりして交流しましょう。リアクションはニコニコや驚きなど決められた絵文字に合わせて自分の表情を自撮りして送信するユニークな機能で、友達の投稿に自分の変顔リアクションが並ぶと結構盛り上がります。

ちなみに、通知から2分を過ぎてしまっても遅れて投稿することは可能です(その場合はタイムスタンプに「○分遅れ」と表示されます)。撮り直しも何度でもできますが、回数も「○回再撮影」と相手にわかるようになっています​。例えば「4時間遅れ・再撮影6回」なんて表示が付いていると、「そんなに撮り直したのか!」とツッコミのネタになるかもしれません(笑)。なお、通知が来てから2分以内に投稿できた場合、その日はもう一度だけ追加で投稿できるチャンスが与えられます​。1日に最大2回までリアルを共有できるので、運良く通知時間に余裕があれば2回目にも挑戦してみましょう。

他のSNS(InstagramやTikTokなど)との違い

パッと見は写真投稿SNSですが、BeRealはInstagramやTikTokとはかなり中身がユニークです。最大の違いは、不規則な1日1投稿というルールでしょう。Instagramなら好きな時に何度でも投稿できますが、BeRealは「今このタイミングで1枚だけ」という制約があります。また投稿の公開範囲も限定的で、基本は自分が承認した友達にしか見えません(設定次第で友達の友達までは公開可)​。世界中の誰からも見られる前提の他SNSに比べ、クローズドな空間で安心してシェアできるのです。

フォロワー数や「いいね」数が表示されない点も大きな違いです。Instagramではフォロワーやハートの数が気になるところですが、BeRealではそういった数字が一切出てきません​。誰が何人にフォローされているかも分からないので、「フォロワーが少なくて恥ずかしい」なんて比較に悩む必要もなし。純粋に友達の近況を楽しむ場になっています。

さらに、フィルター機能や写真編集機能がないのも特徴です。他のSNSでは画像加工が当たり前ですが、BeRealでは加工禁止。「盛れない(盛る=加工できない)」からこその面白さと気楽さがあります​。実際Instagramは、このBeRealのコンセプトに影響を受けて、毎日ランダムな時間に通知を送り2分以内にシェアを促す「IG Candid」という機能をテストしています​。TikTokも類似の「TikTok Now」を導入するなど、大手SNSがこぞって真似するほどBeRealの仕組みはユニークなんです。

SNS上での反応や評判は?

実際にBeRealを使っているユーザーからは「これぞまさにリア充じゃない日常(笑)」といった声が聞こえてきます。Twitter(X)などでは、「毎日天井の写真ばっかりでウケる」「肝心な時に通知来なくてつまらん😂」など​、BeRealあるあるネタがたくさん共有されています。いつ通知が来るか分からないので、**「とりあえず常に部屋をキレイに保つようになった」**なんて意見もあり、生活スタイルに影響が出た人もいるようです。逆に「通知が来ても撮りたくない時は天井とか床を写してごまかしてる」なんてツイートも見かけました。みんな試行錯誤しつつ楽しんでいるようですね。

中にはユニークな遊び方でバズったケースもあります。例えば通知が来た瞬間にスマホを空中に放り投げて撮影する**「#投げリアル」**というチャレンジ投稿がTikTokで拡散されたり​、深夜に通知が来て寝起きドッキリのような写真が投稿されたりと、自由な発想で盛り上がっています。また、「BeReal来たから集合写真撮ろう!」とその場の友達みんなで写って思い出作りにする人も多く、今まであまり親しくなかった人とも一緒に写真を撮るきっかけになるとの声もあります。こうしたポジティブな効果もあってか、「BeRealのおかげで人見知りが和らいだ!」なんてエピソードも聞こえてきました。

もちろん、「授業中に撮影するのはさすがにマズいんじゃ…」という指摘や、バイト中に撮ってトラブルになったという話もあります​。プライベートな空間が写り込むので情報漏えいには注意する必要があるなど、課題も指摘されています。それでも総じて、「ありのままを共有するって楽しい!」という前向きな反応が多く、BeRealは単なる一過性のブームではなく新しいコミュニケーション文化として定着しつつあるようです。

まとめ: BeRealの今後の可能性は?

「ありのまま」を大切にするBeRealは、SNSに疲れ気味だった若者にとって心地よい居場所になっています。流行に敏感なZ世代の圧倒的支持を受けて急成長し、2024年時点で全世界のDAU(1日あたりの利用者数)は2,300万人、日本でも約320万人が毎日利用するまでになりました​。この勢いは既存SNSの在り方にも影響を与え、前述のようにInstagramやSnapchatまでもが類似機能を取り入れる動きを見せています。

今後、BeRealはどんな進化を遂げるのでしょうか。運営元は2024年にフランスの大手企業に買収されており、今後も積極的なサービス改善や拡大が予定されています​。新機能の追加やユーザー体験の向上によって、さらにユーザー層が広がる可能性もあります。ただ一方で、「飽きられない工夫」も必要です。リアルの共有というコアコンセプトを維持しつつ、ユーザーが飽きずに楽しめる仕掛けを打ち出せるかが今後の鍵となるでしょう。

とはいえ、BeRealが生み出した「背伸びしないSNS」の流れは、この先のSNS文化にも大きな影響を与えそうです。SNS疲れが叫ばれる中、気心知れた友達と日常をゆるっと共有できるBeRealは、まさに現代の若者ニーズにマッチしたサービスと言えます。このまま定番SNSの仲間入りを果たすのか、それとも次なるムーブメントの火種となるのか——今後のBeRealにも注目です。まずは友達に「BeRealやってみようよ!」と声をかけて、明日からあなたもリアルな日常をシェアしてみませんか?