はじめに:Z世代は地球派?
「マイボトル持ってます」「洋服はまず古着屋をチェック」――こんな風に、環境に配慮した行動を当たり前に取り入れる20代が増えています。実際、調査によるとZ世代の約78.5%が環境問題に関心があるとされ、他の世代よりもサステナブル(持続可能)な社会への意識が高いことが分かっています。幼い頃から地球温暖化やSDGsの話題に触れて育った彼らにとって、エコでエシカル(倫理的)な生活は特別なことではなく“新しい常識”になりつつあるのです。
20代が実践するサステナブルな取り組み
- 脱プラ習慣: レジ袋や使い捨てプラスチック製品を極力使わないよう、エコバッグやマイストローを持ち歩く人が増えました。カフェでもタンブラーを持参すれば割引になるお店もあり、お得にエコができます。
- 古着・リユースファッション: トレンドに敏感な20代は古着コーデも上手に取り入れます。新品を買うより環境負荷が低く、しかも安価で個性的なアイテムが手に入る古着は一石二鳥。また着なくなった服をフリマアプリで売買するのも当たり前になりました。
- 地産地消の食: ファーマーズマーケットや産直ECで地元産の野菜や食品を買う若者も増加中。フードロスを減らすために規格外野菜を積極的に購入するなど、食からサステナを考える動きもあります。ヴィーガンやプラントベース食品に関心を持つ人もちらほら。
- エコ家電・節約: 電気代高騰もあり、省エネ家電やLED照明に切り替える20代も多数。こまめな消灯や節水シャワーヘッドの使用など、日常生活でのちょっとした節約=エコを実践しています。節約術の延長が地球に優しい行動になっている好例です。
サステナブルを楽しむ工夫
エコな生活というと我慢の連続のように思えますが、20代はこれをポジティブに楽しんでいます。
- おしゃれなエコグッズ: シンプルでスタイリッシュなマイボトルやエコバッグが多数登場し、ファッションの一部として楽しめます。「お気に入りのエコバッグで買い物が楽しくなった」などグッズ選びから楽しむ人も。
- SNSで情報交換: 環境に優しいアイテムやお店の情報をSNSで共有し合うコミュニティがあります。「このシャンプーバー(固形シャンプー)すごく良い!」など口コミで広がり、みんなでエコ習慣をアップデートしています。
- 無理なく続ける: 完璧を目指さず、できる範囲で続けるのがZ世代流。「たまにはペットボトル飲料買っちゃう日もあるけど、できる日はマイボトル」くらいの気楽さで取り組むことで、長続きさせています。
未来のために、今できること
気候変動や大量消費の問題は大きすぎて個人では無力に思えるかもしれません。しかし20代の行動が積み重なれば社会を動かす力になります。実際、環境配慮のある企業の商品を選ぶ若者が増え、企業側もサステナブルな商品開発を加速させています。一人ひとりの選択が未来を作ると信じ、まずは目の前のことから始めてみましょう。
おわりに:無理なく、楽しく、サステナブルに
サステナブルな生活は決して特別な人だけのものではありません。20代の間で広がるエシカルライフのムーブメントは、「誰でも・今日から・楽しく」できることを示しています。お気に入りのエコアイテムを取り入れたり、友達とフリマサイトで古着を交換し合ったり、工夫次第で楽しさも広がるでしょう。自分の行動が地球や社会のためになると思うと、日々の生活にちょっとした誇りと充実感も生まれます。未来の世代に胸を張れるように、そして何より自分自身が気持ち良く暮らせるように、できることからサステナブル・ライフを続けていきたいですね。