はじめに
ラーメンといえば醤油や豚骨が人気ですが、最近は“あっさり&ヘルシー”志向の高まりから塩ラーメンにも注目が集まっています。
日本ラーメン協会の統計(※)によると、塩味ラーメンを看板メニューに掲げる店舗の割合は徐々に増加傾向にあるとのこと。
塩ラーメンは、透明感のあるスープと上品な塩味が特徴。こってり感が少なく、素材本来の旨味を存分に味わえる一杯です。今回は、自宅で作るあっさり塩ラーメンの基本レシピとポイントをわかりやすくまとめました。ぜひ一緒に、ヘルシーで美味しい塩ラーメンを作ってみましょう。
※統計の詳細は、日本ラーメン協会公式データ・各種調査レポート等を参照。
1. あっさり塩ラーメンの魅力
- 素材の味が際立つ
醤油や味噌と比べて塩味は雑味が少なく、鶏ガラや魚介などのダシの旨味をダイレクトに感じられる。 - 軽め&ヘルシー
こってり系に比べ脂分が抑えられやすく、スープを飲んでももたれにくい傾向がある。 - アレンジしやすい
野菜や海藻、あっさり系の具材との相性が良く、さまざまなトッピングを試しやすい。
2. 基本のあっさり塩ラーメン レシピ
【材料(2人分)】
- 鶏ガラ or 鶏むね肉でとったスープ:600〜700ml
- 時間がない場合は、市販の鶏ガラスープの素+水でもOK
- 塩:小さじ1~1.5(味見をしながら調整)
- 薄口醤油:小さじ1(風味付けに)
- みりん:小さじ1(甘みが欲しい場合)
- 麺:中細ストレート麺 or 細麺 2玉
- お好みのトッピング
- 鶏チャーシューまたは鶏ハム
- ネギ(白髪ねぎや小口切り)
- メンマ、ワカメ、ゆで卵、カイワレなど
【作り方】
- スープの下準備
- もし鶏ガラや鶏むね肉からスープを取る場合は、鍋に水と鶏肉を入れ、弱火〜中火でアクを取りながら20〜30分煮込む。
- 市販の鶏ガラスープの素を使うときは、パッケージの指示に従いつつ、水の量を少し控えめにすると濃厚に仕上がる。
- 味付け
- 別の小鍋にスープを注ぎ、沸騰直前で火を弱める。塩・薄口醤油・みりんを加え、味見をしながら塩分を調整。
- あっさり感を保ちつつコクを出したい場合は、**少量の鶏油(チーユ)**やごま油をプラスしても良い。
- 麺を茹でる
- 別の鍋でたっぷりのお湯を沸かし、表示時間よりやや短め(10~20秒ほど)に茹でる。
- 茹で上がったらザルに取り、しっかり湯切り。
- 盛り付け
- 丼をお湯などで温めておくとスープが冷めにくい。
- 麺を丼に盛り、スープを注ぎ、鶏チャーシューやネギ、メンマなど好みのトッピングを盛り付けて完成。
3. あっさり塩ラーメンを美味しくするポイント
3-1. スープは“弱火でコトコト”が基本
強火で煮込むと脂やアクが乳化しすぎてしまい、透明感のあるスープになりにくい。煮立たせすぎず、弱火〜中火でじっくり煮込むのがコツ。
3-2. 塩分濃度のバランス
塩味が強すぎるとスープの風味が損なわれるため、最初は控えめに加え、味見をしながら微調整するのが失敗を防ぐコツ。
- 目安: スープ全体量に対して1%前後が適量と言われることが多い。
3-3. “香り”の相乗効果
塩味はあっさりしがちなので、ネギ油・生姜・ニンニク少量など香味野菜や油でアクセントをつけると、物足りなさを補える。
4. あっさり塩ラーメンに合うトッピング・アレンジ
4-1. 鶏チャーシュー or 鶏ハム
塩ラーメンには脂身の少ない鶏肉がよく合います。さっぱりとした仕上がりをさらにヘルシーに。
4-2. ゆで野菜や海藻
モヤシやキャベツ、ワカメ、海苔など、あっさり系の具材がおすすめ。彩りにもなるため見た目が華やかに。
4-3. 柚子胡椒やレモン
シンプルな塩スープに柑橘系の酸味や香りがベストマッチ。ちょっとした味変アイテムとして常備しておくと便利。
4-4. “坦々風”アレンジ
鶏ガラベースの塩スープに、少量の練りごまやラー油、挽き肉を加えるとあっさり&ピリ辛な坦々風ラーメンに早変わり。
5. よくある質問(Q&A)
Q1. 塩ラーメンはダイエット向き?
- 他のラーメンに比べると脂分が少なく、比較的カロリーは抑えられます。しかしラーメン全般に言えることですが、麺やトッピング次第でカロリーが高くなることも。野菜トッピングや麺少なめを心がければダイエット中でも楽しめます。
Q2. 塩ラーメンが薄味になりがち…濃厚にする方法は?
- 物足りないと感じるときは、鶏油(チーユ)やにんにくを少量加えるのがおすすめ。また、一部を豚骨や魚介スープに置き換える“ブレンドスープ”でコクを出す方法もあります。
Q3. スープが濁ってしまうのはなぜ?
- 強火で煮込みすぎたり、アクを取り切れずに乳化が進むと濁りやすいです。清湯系の塩スープを目指すなら、沸騰直前の弱火でアクをしっかり取るのがポイント。
まとめ
塩ラーメンは、他の味噌・醤油・豚骨と比べても透明感があり軽い口当たりが魅力。あっさりしているからこそ、素材の選び方やスープの取り方が重要になります。
- 弱火でじっくりダシをとる
- 塩分のバランスを微調整する
- 香味野菜や油、柑橘系で風味をプラス
これらのポイントを押さえれば、自宅でも専門店級のあっさり塩ラーメンが実現可能です。ぜひ今回紹介したレシピやアレンジを活用して、ヘルシーで美味しい一杯を楽しんでみてください!